近年、再生可能エネルギーの普及に伴い、使用済み太陽光パネルの廃棄問題が世界的に注目されています。寿命が20〜30年といわれるパネルは、2040年ごろには大量廃棄の時代を迎えると予想されており、その処理方法は大きな社会課題となっています。
そんな中、独自のリサイクル技術で世界から注目を集めているのが「新見ソーラーカンパニー」を率いる佐久本秀行さんです。この記事では、佐久本さんの生い立ちから経歴・功績、そして太陽光パネル再利用の革新性までを徹底的に調査しました。


佐久本秀行さんの生い立ちは?

佐久本さんは1975年に沖縄県うるま市で生まれました。幼少期からものづくりに興味を持ち、捨てられたテレビやファミコンを分解して洗浄・リサイクルするといった遊びをしていたそうです。この経験が、のちの太陽光パネル研究の原点になったといえるでしょう。
高校生の頃、テレビで太陽光電池を紹介する番組を見たことが大きな転機となります。当時は電卓に搭載されているような小さなパネルしか普及していませんでしたが、「未来のエネルギー」として太陽光に強い関心を持つようになりました。
その後、川崎医療短期大学の放射線技術科へ進学。X線の発生原理を学ぶ中で「エネルギーの仕組み」そのものに魅了され、卒業後は放射線技師として働きながら個人的にソーラーパネルの実験を開始しました。
実験がうまくいって国産のパネルと性能上は大きな差がない状態でしたが、部品の調達時に個人はあまり相手にしてもらえず苦労したとのこと。最終的にオムロンと取引きが決まり、その後、2009年には新見ソーラーカンパニーを企業しました。
まきぺん実験から部品の調達までを個人でやってしまった佐久本さんは相当すごいと思いました。しかも放射線技師との兼業ということで、想像できないほどの苦労があったのだと感じます。
佐久本秀行さんの経歴は?


佐久本さんの経歴をまとめると、以下のようになります。
プロフィール
- 名前:佐久本秀行
- 生年月日:1975年
- 出身地:沖縄県うるま市
- 学歴:川崎医療短期大学 放射線技術科
- 職歴:
・1996年:岡山県新見市内の病院に放射線技師として就職
・2009年:株式会社新見ソーラーカンパニーを設立(放射線技師を兼業しながら)
・2017年:太陽光パネル廃棄問題に本格着手
・2019年:熱分解装置のプロトタイプを完成、ものづくり補助金に採択
・2021年:中国・日本で特許取得
・2023年:インド特許取得
・2024年:日本国特許「第7510705号」取得
・2025年:中国特許「CN 113748299 B号」取得 - 家族:妻、子供2人
放射線技師として働きながら研究を進めた行動力と継続力は驚異的です。さらに、中国企業との交渉では、個人で通訳を雇って現地に足を運ぶなど、太陽光に懸ける熱意が人並み外れていたことが分かります。
佐久本秀行さんの功績は?


佐久本さんの最大の功績は、太陽光パネルのリサイクル技術を確立したことです。従来、太陽光パネルはリサイクルが困難で、ほとんどが埋め立て処理されていました。そんな中、彼は独自の「熱分解処理装置」を開発。
- 600度以上の過熱水蒸気を利用
- 無酸素状態で処理するため爆発の危険がない
- 二酸化炭素を排出しない
- リサイクル率95%を実現
この技術は、国内外の大企業や自治体からも注目を集め、すでに日本だけでなく中国やインドなどでも特許を取得しています。
さらに、彼は太陽光パネル事業だけにとどまらず、地域農業を支える「H・Sアグリソーラー」、交流拠点「SecretBase」、飲食事業「OpenBase」なども立ち上げ、地域活性化にも力を注いでいます。
太陽光パネル再利用は何がすごいのか


世界的な廃棄問題を解決
2040年ごろには寿命を迎える太陽光パネルが大量に排出されるといわれています。処理が追いつかなければ、不法投棄や環境破壊につながる可能性も大きいのが現状です。
佐久本式のリサイクル技術は、この「行き場のない廃パネル問題」を根本から解決する可能性を秘めています。
実用性とコスト削減
2024年には新モデルの熱分解装置も発表されました。従来の3億5000万円の装置に比べて半額を目指し、処理速度も従来の半分以下に短縮。1枚あたり約5分で処理できる効率性は大きな武器となる見込みです。
世界からの期待
2025年5月のコラムでも「世界中で廃パネル問題に困っている」と語っており、海外からの見学・導入相談が増加中とのこと。日本よりも深刻な状況の国も多く、今後ますます国際的に必要とされる技術になると考えられます。
まとめ
佐久本秀行さんは、幼少期の好奇心から始まり、放射線技師として働きながら独自に研究を重ね、世界から注目される太陽光パネルリサイクル技術を確立しました。
- 幼少期からリサイクル精神を持っていた
- 放射線技師と研究を両立し、2009年に起業
- 太陽光パネルを95%再資源化する熱分解装置を開発
- 日本・中国・インドなどで特許を取得し、世界から期待を集める存在に
彼の座右の銘「美しい地球を次世代へ」は、まさに活動そのものを表しています。これからの世界で必要とされる「再生可能エネルギーの未来」を支えるキーパーソンであったことは間違いありません。










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